2026/03/27
油圧のトラブル解決!なんでも相談室です
はじめまして。
ジェイテクトフルードパワーシステム 油圧Labです!
油圧のお悩みを解決まで導く「油圧なんでも相談室」。このブログでは、なんでも相談室にお問い合わせいただいたお悩みや解決事例などを紹介するブログです。
カテゴリ「油圧なんでも相談室の日誌」の初回となる今回は、なんでも相談室がどのようなプロセスで解決していくか、事例を交えながら説明していきます。
ご相談内容
圧力が上がらない!
一言で「圧力が上がらない」と言っても様々な原因があります。
また、突然なったのか、油圧ユニットを更新して運転確認をしようとしたらなのか…。
お客様との対話でご相談内容を細かくお聞きして真因を探っていきます。
初期仮設
ポンプ吐出口ですでに圧力が立っていない
お客様から状況をお聞きして、想定される不具合の場所を特定します。
この事例の場合 仮説:ポンプが油を吸っていない として、お客様と一緒に次のステップに移ります。
調査・検証
お客様に改めて調査を依頼
・油タンクの油量は十分に入っているか
・ポンプ(モータ)の回転方向は正しいか
・ストレーナに目詰まりが発生していないか
などお客様に確認していただきます。
真因
電動機の配線が間違っていた!
ポンプが逆回転に回っており、油を吸っておらず圧力が立っていませんでした。
調査・検証の「ポンプ(モータ)の回転方向は正しいか」の問いに対して、逆回転となっており、その原因は電動機の配線が逆になっていたことでした。
対策と改善
お客様へ対策と改善をご提案
・インチング動作
・電気回路内に逆転防止回路を組み込む
などの改善をお願いしました。
ポンプで逆転を長時間運転してしまうと、通常吸入ポートから吐出ポートへ行く油の流れが逆となり吐出ポート付近は真空に近い状態になります。
この際ポンプの形成部品であるパッキン等のゴム類が引っ張り出されてしまい不具合が生じます。もちろん圧力は立たず、逆に「負圧」となります。
また真空にはならずとも油を吸わず空回りしているので、ポンプが熱を帯び始めます。最悪の場合は潤滑油切れで噛り付きが発生します。
今回のポイント
ご相談は「灯台下暗しの」ことばかり!
油圧ユニットの交換工事などは限られた時間の中で作業をしなければならず、慌ててしまうことも。ですが、まずは落ち着いて丁寧に状況をお聞きして解決まで導くことを心がけています。
今回の事例も「電気配線は合っている!」と思い込んでしまっていたのが原因でした。
油圧なんでも相談室の解決プロセスはいかがでしょうか。
ご相談内容は簡単なものからハイレベルなものまで様々です。
ご紹介できる範囲でこれからも日誌を更新していきますね。